「野ばら」
監督:マックス・ノイフェルト、出演:ミヒャエル・アンデ
ウィーン少年合唱団の歌声聞きたさにレンタル。
最初に彼らの歌声が聞こえた途端、思わず姿勢を正してしまいました。
それだけの力のある歌声です。
ただ、残念なことに原版がとっても古いらしく、画質も良く無いし、音もあまり・・・
DVDで借りたのですが、やはり古い作品のせいか、吹き替えもなければ(吹き替えは好みではないので見ないのですが)、ドイツ語の字幕も無し。オマケ的な映像や解説も一切無し。
ちょっと残念。
お話の感想としては、御伽噺です。
登場人物すべてが善人ばかり。(守衛さんがちょろっと意地悪そうですが、彼もお仕事やってるだけですしね)
亡命してきた孤児の少年をあっさりと引き取るおじいさん。
歴史と伝統あるウィーン少年合唱団だというのに、いきなり行って校長先生の一言で入団テスト。しかも入れなければ映画にそもそもなりませんが、ものすごくすんなり入団OK。
・・・そんなに広い門のはずがありません。
寄宿舎や学びの場の少年達のやけに理解のある、うすっぺらいばかりの善良な態度。
(子供とはいえ、けんかもすれば足の引っ張り合いもあんなものじゃすまないでしょう)
大事なお金を金庫にも入れずに部屋を出る寮母さん。
(そりゃ遅かれ早かれいつか盗難にあいます)
牛乳の注文をしに行くのになぜに服を土地のお嬢さんのような格好にしなければならない。コスプレですか?
それから特に私的に一番必要ないと思われたのは、若き指導者と寮母さんの恋愛。
少年合唱団のお話と寮母さんの恋愛話と二つの別の話を同時に見ているようでちぐはぐな印象が。
そのほかにも突っ込みどころがありまくりな(これ以上書くとネタばれがはなはだしくなるので、自粛)、小さいお子様用のファンタジーですか?みたいなお話でしたね。
しかし、舞台はすばらしいです。
風景や建物の美術は一幅の絵画のよう。
教会に、チロルの壮大な山に広がり響く少年達の澄明な歌声。
特にクライマックスのアヴェ・マリアは、ソロは女性のソプラノ歌手が歌い、少年達はバックコーラスとして歌っているのですが、こちらが素晴らしい。
(またこのソプラノ歌手の女性が美人さん!)
お話をさんざんにけなしてはいますが、でも良い映画ですよ。
(寮母さんの恋愛話以外は)
少年の母代わりの寮母さんを慕うためにとった態度に、少年の無事を祈る寮母さんのシーンに思わず涙が。
ウィーン少年合唱団の出演した映画は「青きドナウ」というものもあるそうですので、今度はそちらを借りて見て見たいものです。
こちらの方が恋愛が絡んで無い分、少年達の生活や悩みがテーマとなっているそうで、見ごたえがありそうです。
ただ、近所のツタヤには無かったから、いつになることやら。
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