『いばら姫またはねむり姫』

1990年/日本・チェコ/22分
監督:川本喜八郎 原作・ナレーション:岸田今日子

パペットアニメに興味が無い方でも「人形劇・三国志」や「人形劇・平家物語」は一度は目にした事があるのでは。
これはその三国志や平家物語を製作した川本喜八郎監督の作品。もちろん人形。
しかしあの人形劇の精巧さに驚嘆した人はこの作品でもまるで本当に息づいているかのような人形に圧倒される。
昨今の人形のようなグラスアイなど使っていない川本作品の人形。しかしその表情の豊かさたるや!
人形劇ではなく、パペットアニメーションならではな流麗な動き。
一つ一つのシーンすべてが印象深く。
特にラブシーンで姫の胸が呼吸で上下する動きや仰け反る姿に息を飲むほどのリアリティを感じ、感動しました。
人形たちの「演技」の素晴らしさはまさに珠玉。

ストーリーは「眠りの森の美女」の岸田今日子版。
大人のための童話です。
御伽噺は大好きなので、いろいろなバージョンの御伽噺を読んだり見たりしていますが、まぁこちらもその中であったパターンの一つ。
しかし、このパペットアニメーションという素晴らしい媒体を通した時、どのバージョンよりも大人の心に訴えかける(特に女性)作品になったのでは。
ストーリーはネタバレになるのであまり書きたくありません。
しかしこれは確かに悲恋物語だということだけを書き述べておきます。
全てを捨ててもかまわない。我を忘れるほどに相手を求める。
ふとした瞬間に訪れるその気持ちの高ぶり。
そして恋破れた時の魂の慟哭。
それら全てを乗り越えて、少女は母になる。少女の母がそうであったように。

難を言えば岸田今日子のナレーション(台詞は一切無く、ナレーション(姫の語り)だけで物語は進行します)を聞くと、どうしてもムーミンを連想してしまうことかな。
しかしそれも見続けているうちに話と映像に引き込まれ、気にならなくなります。

22分という短い時間。
その短さを全く感じさせない濃厚で充実した時間を過ごせる作品でした。

川本喜八郎 Official Web site
http://www.kihachiro.com/

名称なんかどもでもいい - 日本2
人形---------この不可思議なるもの.....川本喜八郎とイジィ・トルンカの世界
http://plaza.rakuten.co.jp/ekatocato/3001

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「黒馬物語 ブラック・ビューティー」

監督: キャロライン・トンプソン

アンナ・シュウエル(シューエル)原作「BLACK BEAUTY」の映画版。

良かったです・・・!(感涙)
子供用のコーナーにありましたが、大人が見ても感動できる作品です。

「最も美しい動物」と讃えられる、馬が主人公の物語。
「白馬の王子様」という形容詞がある通り、白馬は美しいとは思いますが、黒馬のあの毛艶の美しさは視線の吸引力と言っても過言ではないくらい。
私は白馬よりも黒馬が好きです!!
画面にあふれる美しい馬の姿。
特にブラック・ビューティーの馬体の美しさ、毛艶の良さ、筋肉の躍動感はうっとりと見惚れてしまいます。

動物物というと、人間ももちろんかかわってくるのですが、大概動物同士助け合ったり冒険したり、という動物の世界の中に人間とのかかわりがある、というような作品が多いように思われますが、こちらの作品は違います。
最初から最後まで、野生馬ではありえない、家畜として生まれたブラック・ビューティーが、人間社会の中でどのような生涯を送ったかというもの。
慈悲深くやさしい主人、自分勝手でひどい主人。
動物は自分で自分の主人を選べません。
それでも母の教えを守り、人間に尽くし、友を大切にしていくブラック・ビューティー。
・・・思い出すだけでいじらしさに涙が。
馬に対してひどい扱いをする人間を見ていると、むごさにいたたまれなくなります。
人に対しても動物に対してもやさしい人間になりたいものです。

素直に感動できる作品を見たいなら、こちらはとってもオススメの一品です。

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「プライドと偏見」

監督:ジョー・ライト。主演:キーラ・ナイトレイ。

ジェーン・オースティン原作の有名な小説「高慢と偏見(Pride & Prejudice)」の映画版。
古典物が好きなので、数年前「いつか晴れた日に(SENSE & SENSIBILITY)」を見たのをきっかけに、ジェーン・オースティンの作品集を留学中に買って読んで見ました。
その後、「EMMA」も映画化し、こちらも見に行ったのですが、今回はビデオで。

いろいろなレビューを見て見ると、BBCドラマ版の方が評判が良いようですが、主演に関してはこちらのキーラ・ナイトレイが軍配が上がるようです。
残念ながらまだBBCドラマ版は見てない(近所のTSUTAYAに無い)ので、私自身は比べての意見は言えないのですが、彼女の演技は良かったと思います。
プライドを持った女性の芯の強さを、あの目と表情が描ききっています。
綺麗なおねえさんは大好きなので目の保養v
ただ、「姉妹一美しい」と称される長女ジェーンはちょっと・・・私の好みではなかったです。
まあ、あの当時の美の基準からすると、確か金髪→黒髪→栗色(黒髪と順番は逆だったかも)→赤毛の順番で美人度があったらしいですので、その基準からすると彼女は確かに美人ではありますが。

DVDの良いところはメイキングがあったりするところ。
こちらのDVDにももれなくメイキングがついていてとても楽しめました。
イギリスの風景の美しいことと言ったら!
家屋敷もまさに芸術品。
映画の随所にまるで一幅の絵画のような映像が散りばめられております。
音楽もまた素晴らしい。

ちょっと衣装で気になったのが主演のキーラ・ナイトレイの普段着。
あの当時、舞踏会の時のようなハイウエスト(?)な感じの衣装だったような印象があるのですが、なんだか時代が違っているような。

お話はやはり映画ということで時間が限られているのでそこの限界があるにしても、良い作品でした。
「エマ」の方が可愛らしい感じで女の子には受けると思うのですが、こちらはもっとしっかりとした感じの女性で、プライド高い(自我がしっかりある)賢く美人の女性が好みの私としてはこちらの主人公の方が好きです。
まあ一言で言ってしまえば気が強い女性と不器用な男性の恋物語なのですが、主役の二人のみならず、脇役のキャラクターが一人ひとりしっかりしている上に、丁寧に作られた作品ですので、終わりまで飽きずに見ることができ、最後にはほっこりと胸が温かくなります。

女性に財産の相続権が無い時代。今のようなあからさまなスキンシップなど夢にも存在し得なかった時代。
これからの人生を生きるために、独身の女性も男性も結婚にそりゃあもう必死です。
だからやたらと財産のことが話題になっています。
ここらへんは時代のせいですので、「なんでこんなお金のことばっかり・・・」とうんざりしてはいけません。
作品中にも説明がありますが、この時代、女性は財産を持った男性と結婚できないと、無一文になってしまうのですから死活問題です。
しかし恋の悩みは今も昔も変わりません。
時代が変わろうとも男女の本質もあまり変わらないのでは。
古典が苦手という方も、楽しめる作品なのではと思いました。

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「魔笛」

監督:ケネス・ブラナー

映画「アマデウス」を見た時から、一度は見て見たいと思っていたモーツァルトのオペラ。
その中の最も有名な作品の一つである「魔笛」の映画化です。
映画館の予告でこれを知った時から楽しみにしておりました。
監督はケネス・ブラナー。「ハリー・ポッター」のロックハート先生を演じていた方と言えばわかる方も多いはず。

なんと言ってもモーツァルト作曲の音楽と、本物のオペラ歌手の歌う歌声のすばらしさに陶酔します。
彼はまったく天才です!
オペラをまったく見た事の無い私みたいな人には入門編としては最適なのではないでしょうか。
歌詞もほんのちょっとある台詞もすべて英語にしてくださっているのでわかり易いし、それにさらに字幕があるので。(原作はドイツ語)
まぁ、そこが気に食わない方もいらっしゃるとは思いますが。
ストーリーはあらすじをさらっと知っているだけでしたが、音楽、特に「夜の女王のアリア」やパパゲーノの歌は「アマデウス」や「のだめ」等でも聞いた事が有り、とても楽しめました。
夜の女王のコロラトゥーラのすばらしいこと!
素晴らしい歌は細胞が活性化するような気がしますね。
そのほかの歌も素晴らしいですが、三人の次女や三人の童子のハーモニーの素晴らしさには陶然となります。
時代設定は第一次世界大戦前夜ですが、物語の大筋は原作のまま。
実際のオペラでは成しえない効果や、人物のアップなど、映画ならではの見せ方がとても楽しめる作品だと思います。
(実際のオペラでは人物の表情などはオペラグラスとかでしか見えないでしょうし)
ただ、CGがCGだとちょっとあからさまにわかるシーンとかはちょっと残念。特に遠景。

時間は139分。
しかし、予告がさらに約20分あり、途中腰が痛くなって苦しかった・・・。
音楽を堪能するためには映画館での鑑賞を強くオススメしますが、長いのがつらい方には向かないかも。
私は予告見るの好きなんですけどね。
今回も上映が楽しみな作品が何本も紹介されていましたし。

とりあえずあの感動が薄れないうちに、まずはCDを購入したいと思っております。

公式サイト
魔笛」(Wikipedia)

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ヤン・シュヴァンクマイエル DVD3本

シュヴァンクマイエル作品の内、「ファウスト」と「ジャバウォッキー その他の短編」「ヤン・シュヴァンクマイエル 短篇集」を見ました。

以前見た「Alice」が妙に印象に残ったので、いろいろ調べてみたのですが、とても有名な方だったのですね。
気持ち悪いと思いつつ、妙に惹きつけられる。
一度見てしまえば、記憶に残る。
「怖いもの見たさ」という言葉がしっくり当てはまるかもしれません。
短編集は見た時期がことなるので、どちらに入っていた作品か、どの作品か少々記憶が混じっております。

「ジャバウォッキー」、妙に可愛らしいのに、それでも随所に散りばめられるシュールな映像。
人形ってなんであんなに気持ち悪く見えるのでしょうか。
とにかくたくさん、画集に集めたくなるような映像が楽しめます。
一番印象に残ったシーンの感想:「ナイフが、ナイフがぁぁっ!!」

「オトランタ城」、昔話や御伽噺。その舞台となった古城でそのお話を検証する。
これはちゃんとストーリーがあるので、普通に見れました。

「庭園」・・・深い話だ。
恐らく政治的意味合いが含まれているということが比較的顕著にわかる作品。
(シュヴァンクマイエルの作品にはなんらかの政治的メッセージが込められている作品が多い)
映像もそうだが、メッセージ性がより強い。
ショート・ショートのようで結構好き。
チェコでは20年間上映禁止だったそうで。

「家での静かな一週間」
すみません。これはまったくわけがわからなかったです。
でも最後に家の爆破されるシーンが出なかったのは良い。
このことによって余韻が生まれている気がする。

「フード」これもまた気持ちが悪い。
こちらは確かいくつかの関連した話に分かれていたはず。
(検索・・・あ、朝食、昼食、夕食で分かれているらしい。)

 朝食:二人の男が向かい合って座っている。
 片方がフード・ディスペンサー。もう片方が指示どおりに操作して食事。食事が終われば・・・

 昼食:レストランで向かい合って座っている2人のまったく違うタイプの男。
 片方は上流階級。もう片方は貧乏人。
 ウェイターに注文をしようとするが、ガン無視。
 中国では四足のものはテーブル以外は何でも食べるとか言う言葉をきいたことがありますが、テーブルすら食べてしまいます。
 粘土細工との融合。

 夕食:食べているものが・・・

「肉片の恋」
 肉のダンス。肉そのものが主人公。しかし所詮は肉。

「石のゲーム」
「あ、かわいい」と思えたのはこれだけかも。
まぁそれも最初だけだった気がするけど。
発想がすばらしい。

「フローラ」
たぶんこの映像を「アリス」のオマケの宣伝映像で見て見たくなった。
ただ成す術も無く腐っていく体。

「ワイズマンとのピクニック」
「ジャバウォッキー」の大人版といった印象。
珍しくラストが想像できた作品。

「スターリン主義の死」
「庭園」よりもさらにあからさまに、ダイレクトに政治的メッセージが表現されている作品。
ストレート過ぎて他の作品のように「作品」として楽しめない。
まるで直接シュヴァンクマイエルの政治への批判を見せ付けられているような感じ。
ただ、同DVDについていたオマケでこの作品のメイキングがあり、そういう意味ではとても楽しめた。

「ファウスト」
なんだかんだ言って傑作だと思います。
ただ、ゲーテのファウストとは別物です。大本の「悪魔との契約」は一緒なのですが。
悪夢に引きずり込まれた男、といった感じ。
罠が日常のそこかしこに隠れている。

もうここまで見れば完全にはまっていますね。
また機会があれば彼の別の作品が見たいです。
・・・それでも少し躊躇があるのですが。

シュヴァンクマイエルにもっとのめりこみたい方はこちらへ。

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「野ばら」

監督:マックス・ノイフェルト、出演:ミヒャエル・アンデ

ウィーン少年合唱団の歌声聞きたさにレンタル。
最初に彼らの歌声が聞こえた途端、思わず姿勢を正してしまいました。
それだけの力のある歌声です。
ただ、残念なことに原版がとっても古いらしく、画質も良く無いし、音もあまり・・・
DVDで借りたのですが、やはり古い作品のせいか、吹き替えもなければ(吹き替えは好みではないので見ないのですが)、ドイツ語の字幕も無し。オマケ的な映像や解説も一切無し。
ちょっと残念。

お話の感想としては、御伽噺です。
登場人物すべてが善人ばかり。(守衛さんがちょろっと意地悪そうですが、彼もお仕事やってるだけですしね)
亡命してきた孤児の少年をあっさりと引き取るおじいさん。
歴史と伝統あるウィーン少年合唱団だというのに、いきなり行って校長先生の一言で入団テスト。しかも入れなければ映画にそもそもなりませんが、ものすごくすんなり入団OK。
・・・そんなに広い門のはずがありません。
寄宿舎や学びの場の少年達のやけに理解のある、うすっぺらいばかりの善良な態度。
(子供とはいえ、けんかもすれば足の引っ張り合いもあんなものじゃすまないでしょう)
大事なお金を金庫にも入れずに部屋を出る寮母さん。
(そりゃ遅かれ早かれいつか盗難にあいます)
牛乳の注文をしに行くのになぜに服を土地のお嬢さんのような格好にしなければならない。コスプレですか?
それから特に私的に一番必要ないと思われたのは、若き指導者と寮母さんの恋愛。
少年合唱団のお話と寮母さんの恋愛話と二つの別の話を同時に見ているようでちぐはぐな印象が。
そのほかにも突っ込みどころがありまくりな(これ以上書くとネタばれがはなはだしくなるので、自粛)、小さいお子様用のファンタジーですか?みたいなお話でしたね。

しかし、舞台はすばらしいです。
風景や建物の美術は一幅の絵画のよう。
教会に、チロルの壮大な山に広がり響く少年達の澄明な歌声。
特にクライマックスのアヴェ・マリアは、ソロは女性のソプラノ歌手が歌い、少年達はバックコーラスとして歌っているのですが、こちらが素晴らしい。
(またこのソプラノ歌手の女性が美人さん!)

お話をさんざんにけなしてはいますが、でも良い映画ですよ。
(寮母さんの恋愛話以外は)
少年の母代わりの寮母さんを慕うためにとった態度に、少年の無事を祈る寮母さんのシーンに思わず涙が。
ウィーン少年合唱団の出演した映画は「青きドナウ」というものもあるそうですので、今度はそちらを借りて見て見たいものです。
こちらの方が恋愛が絡んで無い分、少年達の生活や悩みがテーマとなっているそうで、見ごたえがありそうです。
ただ、近所のツタヤには無かったから、いつになることやら。

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「アラビアのロレンス」

「Lawrence of Arabia」1988年【英】、デビット・リーン監督。

映画界に燦然と輝く名作の一本。
しかしとりあえず言います。
長い。
ひたすらに長い。
それだけは覚悟しなければ絶対に見れない作品です。

さて、感想です。
それほど映画マニアでもファンでもないので感想も薄いものになってしまいますが、ご容赦を。
アラビアンな文化がなんとなく小さい頃から好きだった私。
それでいくと舞台は完璧です。
広大な砂漠、蜃気楼、「砂漠の舟」とも称される駱駝、民族衣装。
アラビアンが好きな方はこれだけではまれる要素がぎっしり。
そしてこれだけ徹底して余計な美女が一人として出演していない映画は、私は始めて見ました。
いえ、正直言うとアラビアンな美女がいつ出てくれるのかと(衣装が見たくて)わくわくして見てたのですが、結局1シーンたりとも女性が背景として以外出ているシーンはございませんでした。
しかし、この作品はこれで良かったのです。
昨今の作品はとりあえず必要の無い美女やら必要の無いロマンス要素が必ず入っていて興ざめすることもありますので。

まぁ言ってしまえばほぼ戦争映画ですので、話的には好き嫌いはでると思います。(その前に長さに挫折する方もいらっしゃるでしょう)
それでもこれは一人の男の伝記です。
見ごたえがあるのは前半だと思います。わくわくする冒険的なものも。
しかし、人間としての奥深さ、苦悩、英雄と祭り挙げられていた者の挫折、理想と現実、そういったリアリティのあるストーリーは、後半にこそ詰まっています。
だからこその2部構成。この映画は2種類の映画によって構成されているのだと感じます。
一番「おお!わかりやすい!!」と思った解説としては、アマゾンのカスタマーレビューで「旧775」さんが書いたコメント。
義経=ロレンス。
言われて見ればものすごく良く似ています。
そうするとアリは弁慶、ファイサル王子は頼朝ってとこでしょうか。
「二人とも戦いには恐ろしいまでの力を発揮するのに、政治的駆け引きが下手だから最後は不遇」
この一言がストーリーをすべてまとめて下さっています。

歴史に残る名シーン、名台詞の数々。
どなたもきっと思うでしょう。
この映画は、あの当時だからこそ作れ、そして現在では決してリメイクなんて出来ないと。
自然のロケーションで、本物のエキストラを使ってこそのあのクオリティ。
現在では100%お手軽(技術もお金もかかりますが)に乱用されているCGを使うことができなかった時代だからこそのあの臨場感。
CGは確かに技術の革新で本物同然、本物以上の迫力を出すことが出来ます。
ですが、どこか「薄く」感じてしまうのです。
3Gで作られているにもかかわらず、薄い。存在感も何もかも。
かといって手作り風味がまだ残っていた頃のCGを見ると現在のCGのありがたみが良くわかるのですが。
それでも。
「自然」と「本物」のパワーには勝てないのだと思います。
ストーリーを好きになれない方も、この映像と背後に流れる音楽のすばらしさにはきっと共感していただけるはず。

キャスト。
これもすばらしい。
主役のピーター・オトゥールは言うに及ばず。
アリ役のオマー・シャリフがかっこよすぎ!
すばらしい貫禄と品のファイサル王子役のアレック・ギネス。
「彼こそアウダだ!」と監督に言わしめたアウダ役のアンソニー・クイン。
輝いております。

私はメイキングを見るのが大好きなのですが、完全版にはありがたい事にそのメイキングが特典ではいっております。
本編を見た後こちらを見たのですが、「あのシーンはこんなことが!」とか裏話が満載で、製作者には失礼なことですが、個人的に特典が一番お気に入りです。
なんでも完全版は、編集で切り取られてしまったフィルムが奇跡のようにあったのですが、その部分は残念なことに音声が入っていなかった(消えていた?)そうで、そこで当時のキャスト本人がその部分をアフレコして製作されたそうで、その映像がはいっています。
ピーター・オトゥールは、「今になってようやくロレンスの台詞が言える」というようなことを言ったそうです。
若かった当時には絶対に演じ得なかった深みが、長年の芸暦と人生の年齢によって演じることができた、そんなことが伺える、すばらしい言葉だと思います。
余談ですが、彼は「レミーのおいしいレストラン」の料理評論家の声もやっていらっしゃるとか!
それを知った時、私の中であの作品のランクがもう2段階ほど上がりました(笑)
(レミーもとっても良い映画でしたよ)

最後に私の心に深く突き刺さったファイサル王子の台詞を。
「あなたは将軍に過ぎない。私はいずれ王となる身です。」
王子、好きだー!!!!

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「ニュー・シネマ・パラダイス」

「Nuovo Cinema Paradiso」。
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ、出演:フィリップ・ノワレ
あまりにも有名すぎる名作です。
以前ノルウェー人の知人に「オススメの映画って無い?」と聞いたら、迷わずこれを強く薦められ、レンタルしてみました。完全版を。
そういえば彼女は原題の「ヌーヴォ・シ(キ)ネマ・パラディソ」と言っていました。イタリアも旅したことある国際派な人だった・・・

あの、切なくも郷愁を書き立てられるエンニオ モリコーネ作曲の名曲。
テレビの無い時代、映画がニュースすらも放送していた、すばらしい娯楽だった時代。
ラストシーンにいたるまでのさまざまな出来事。
一人の男の人生のすべての回帰に繋がるシーン。
ボロボロ泣けました。
見終わった後、確かにこれは数々の栄冠に輝いただけの作品だと思いました。

だがしかし。
「あそこは無い方が良かったんじゃ・・・」というような、私的には蛇足に見えるシーンも無きにしも非ず。
(特に初恋の人と再開してのアレやコレや)
そこであちこちのサイトを見てみたのですが、「日本/アメリカ公開版」は124分と約1時間ほど(完全版は175分)短いものらしい。
すべてすべて細かに説明や補足のように継ぎ足された完全版よりも、やはり個人でさまざまに思いをめぐらせられる余地がありそうな公開版の方が、やはり名作だと謳われるにふさわしいものだったのではないでしょうか?
少なくとも私は恐らく公開版ではカットされたであろうシーンでは高まった感動が冷めていく気がしました。(偏見かもしれません)
公開版はまだ見ていませんが、最初に見るならばやはり公開版の方がオススメかもしれません。
兵士が99日目で立ち去るそのワケを知りたければ完全版ではその答えが明かされています。
ああ、それと、アルフレートの真意も。

さて、物語の解釈が人によって違うものならば、感想も人によって違うものです。
感動した!という人もいれば、「これのどこが名作?」という人もいます。
確かに「これでもか!」とばかりに作られたこの作品は涙を誘います。そこがあざといと感じる方もいらっしゃいます。
人生の先輩として、息子のように愛するトトを導いていったアルフレート。
すべて終わって初めて彼の真意がわかります。(完全版では説明があります)
そこに人生の師、父とも慕った彼の計り知れない愛を感じて感動を覚えます。
しかし、時を置いて振り返り、少々うがった見方をすれば、映写技師にしかなれなかった彼が、あたかも自分の息子に自分がなれなかった夢を叶えさせるように仕向け、そのためにはトトの恋すらも阻んだ、といういやらしい見方もできます。
ただ、いろいろな思いを喚起させてくれる。
それだけでこれは名作だと言い切れるのではないでしょうか?

ところで中年になったトトをジャック・ペランが演じているのですが、その配役を見たとき叫んでしまいました。
「ロバと王女」の王子様!?
確かにあの甘~いマスクは王子さま。
彼はこの「ニュー・シネマ」で一躍有名になったそうですが、フランス映画なんてロクに見ない私が2度も同じ俳優さんにお目にかかるとは夢にも思っておりませんでした。

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俳優祭 「白雪姫」

去る金曜日、楽しみに待っていた番組がございました。
俳優際「白雪姫」。
白雪姫は坂東玉三郎!
先日のブログで書いたように、彼の「天守物語」で彼の美しさに魅了された私は、番組表でこちらを見つけて、すっごく楽しみにしてました。
毎年それなりに楽しみに見ていたルパンもこのごろではあまり面白くなくなってきた(なんで有名俳優さんとかを声優として起用するのか。話題づくりのため?)ことですし。
妹からは「今日のルパン録画するでしょう?」と断定口調の確認メールが届きましたが。

さて、「俳優祭」です。
はっきり言って私はまったく歌舞伎は存じません。
しかし、題目は「白雪姫」。
ほとんど知らぬ人とていない、グリム童話です。
話の筋がわかっているおかげで、演目がすんなり理解でき、そこかしこに初心者でもすぐにわかるコネタがふんだんに盛り込まれ、笑い転げてました。
「この楽しさを誰かと共有したい!!」と、妹に電話しましたが、「今お母さんが韓ドラ見てるから、無理」。
次に祖母に電話。
こっちはすんなり見てくれました。そして終わった後楽しい感想を共有できましたv

「俳優祭」のHP

いつもは女役などやらぬであろう市川團十郎さんが「お妃実ハ魔女」。
息子の市川海老蔵さんが鏡の精。
この二人の「この国で一番きれいなのは誰?」の問答が爆笑。
最後に鏡の精が「くどい」と、地で言ったところが最高。

私でもわかる時事ネタは千手観音のパラパラや、ハンカチ王子やはにかみ王子。

俳優さん方はゴージャスの一言。
玉さまの赤姫装束の白雪姫は愛らしくも美しい!!お琴弾いたりするんですよー!!
他の小鳥役の皆々さまも、「天守物語」でも思いましたが、女形の方々は、手指の動きがすばらしく美しいです!!
若い中では中村七之助さんの小鳥姿が私好みの美人さんだったなぁ・・・

歌舞伎なんて見たことも無い私の感想なんてこんなものですが、歌舞伎好きな方はもっとずっといろいろ楽しめたのでしょう。
いつか生で見たいものです。

一週間の疲れを拭い去ってくれる舞台でした。

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「天守物語」

夜中にやっていた「ノイタミナ 妖」シリーズで「天守物語」を見たのがきっかけでした。
『泉鏡花』この字面も美しいペンネームだけは知っておりましたが、作品を拝見したことは皆無。
妙に心引かれたので小説を購入。
その美々しく洗練された繊細なまでの文章に陶酔。
そしてTSUTAYAで見つけた一本のビデオ「天守物語」しかも監督&主演がかの坂東玉三郎!!
「これを借りずにいらりょうか!!」と瞬時もためらわずレンタル決定。

「天守物語」。監督&主演:坂東玉三郎。1995年製作。
なんと玉さま、富姫と舌長姥の二役!!スタッフロール見るまで全く気づきませんでした・・・メイクってすごい。いえ、玲瓏とした美女とよぼよぼの老女を見事に演じ分けた玉さまの演技力が素晴らしい!
前半に出てくる猪苗代の亀姫が宮沢りえ。
真っ赤な姫様装束と髪をした彼女はそりゃあもう愛らしくも美しかったです。
日本髪と着物が似合う女性は大好きです。
姫川図書之助に宍戸開。
彼についてはあまり詳しく知らなかったのですが、この作品の中での彼は凛々しくも清清しい若武者がとってもお似合いでした。
「うわ、美形!」って思いましたもの。
薄役の南美江さんもなんとも上品。
上品といえば、腰元の皆様、全員美人で上品な方たちばかりで、女童3人も愛らしく、物語初めから眼の保養、耳の保養。
以前「楊貴妃」で侍女の衣装も髪型も全員一緒で云々と書きましたが、この作品ではそれが一向に気になりません!なぜなら登場人物が全て全て美しい上に着物も小物も極上だから!(てろてろと光る安っぽいサテンなどどこを探しても無いのですよ)

そしてついに天守夫人こと富姫様ご登場。
・・・・・・玉さま、綺麗ーーーーーーー!!
そんじょそこらの美女など顔色を失う程の美女ぶりはこの世のものとも思えません。
あの上品でいて浮世離れした艶と美ときたら、一目で魂ごと取り込まれてしまう程。
ただ、当たり前ですが声だけは「男性の出した女性の声」なんですよね。
初登場の出で立ちは原作のまま水色の衣に蓑。片手に竹笠。下し髪の艶かしい姿。
・・・ため息がでます。
そして私が感動したのは、その所作の美しさ!
何かの本で「もっとも女性らしい女性とは、女形が演じる女性である」と書かれておりました。
そして「楊貴妃」関連で纏足やら女性のファッションやらの事項を調べていた時に見かけた文章に「着物というものは元々体の線がでないので、女性の美とはその所作にあった」(リンクをたどりたどり行きついた先にあった文なので、もうどこで見かけたのかわからないのが残念です)というものがありました。
この二つの文章がこれでもかとばかりに眼前に。
歩く姿、座る姿、どれをとっても艶かしく美しいのですが、私が最も感動したのは、天守に奉られた獅子頭に向かって礼をする富姫の、その動作でした。
お辞儀があんなにも美しく見える動作だなんて、今まで一度として思いませんでした。

さすがは玉三郎監督作品。
セリフ一つとっても原作のまま。あの美々しいセリフがそのまま役者の口から紡がれます。

亀姫が遊びにきて、富姫と並んで上座に座り睦まじく会話をする様は眼の保養の一言。そして二人のかもし出す雰囲気がなにやら妖しく、禁断の世界をのぞき見るような心持ち。
そして亀姫の「お土産」の生首を舌長姥が舐め清めるシーン。
清めようとする舌長姥を止めようとする富姫がまた原作のままにきっと見て、続く「血だらけなは、なおおいしかろう」というセリフはさすが妖、人外といった、凄みまで感じさせます。
かというと、同じく玉さま演じる舌長姥の動きがまさに美味い血を舐めまわす、といったもの。
・・・すごいなぁ。

図書之助との出会いシーンと会話。
まだ薄暗い中、お互いに顔を見ておらず交わしている会話で図書之助の心根に惹かれていた富姫
、明るい灯火に照らされたお互いを見て一気に恋に落ちてしまいます。
ここらへんとか、ラストの桃六のセリフだとか、他作品にも一貫して泉鏡花の唯美主義ともとれる、「美しさこそ全ての価値!」のようなものが見れます。

全体を通して一部の隙も無く作り上げられた芸術作品。
ただ個人的に富姫の名文句、「千歳(ちとせ)百歳(ももとせ)にただ一度、たった一度の恋だのに」はもうちょっと魂切れる程に切なく言って欲しかった。
あんなに劇場的に言わなくても。
そこ以外は文句の付けようが無い珠玉の作品でした。
連続して「また見るーーーーー!!!」とすぐさま巻き戻して見返したのは一体いつ以来か。
「天守物語」が坂東玉三郎の当たり役だというのも頷けます。

あそこのTSUTAYAにはありませんでしたが、これはもう「夜叉ヶ池」も見なくては!!
どこかでレンタルしてないでしょうか?
いえ、一番良いのは玉さまの舞台を観にいくことなのでしょうが・・・

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「ガンダーラ」

ガンダーラ DVD ガンダーラ

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2001/03/23
Amazon.co.jpで詳細を確認する

TSUTAYAが全国的に旧作半額サービスを始めた(1週間限定)ので、初日である金曜日、早速行ってきました。
渋谷はやはり長蛇の列。それでも近所のTSUTAYAには絶対おいてないようなマイナーな作品やらカルトな作品、古い作品が置いてあってしかも地下には本屋もあるのでお気に入り。
この機会に近所では貸し出していない作品ばかり借りてきました。

まずは「ガンダーラ」(La Planete Sauvage)
フランスはルネ・ラルー(Rene Laloux)監督&脚本、原作ジャン・ピエール・アンドレヴォン、音楽ガブリエル・ヤーレ(Gabriel Yared)。1987年の作品。
幼い頃、偶然テレビで見かけたこの作品、日本のアニメではありえない色彩感覚とキャラクターが記憶にこびりついていて、一度最初から最後まできちんと見てみたいとずっと思っていた作品です。
いかにも外国アニメである、人物やキャラクターの見かけ。陰影もほとんど無いのっぺり塗り。
昔の作品であるから仕方がないとはいえ、最近の日本のアニメの絵のクオリティの進歩ぶりと比べるとまったくの別物です。
ただ、近景はともかく遠景の背景は素晴らしい。
あれは絵画ですね。
ストーリーは全体を通して淡々と、といった感じ。
振り返ってみてみれば強引な展開は多々あった気もしますが、あまり気にならなかったです。
むしろ「スチームボーイ」を見た時よりもよっぽど話が練られていて素晴らしいと思いました。
時間の予言なんて思わず巻き戻したぐらい最初よくわからなかったのですが。
敵であるメタルマンがどうやって動いていたのかもわかりません。
頭部に司令塔であり心臓部である核のようなものがあるくせに、夜間にはとりはずし、朝になると動力が通ってないはずの腕が動いて頭部をまた胴体に乗せる。しかも胴体は空洞なのに。
話をストーリーに戻しますが、この作品のメッセージや監督が言いたかったことは社会風刺もあり、人間の愚かさでしょう。
基本的には個人主義VS全体主義。
まだまだベルリンの壁も健在、冷戦も終わってない時代の作品ですし、そこらへんの歴史背景もあるでしょうが、やはり一番の奥底にあるのは人間の愚かさですね。
光があるところには影が必ずできる。しかし光は自分で作り出した影を省みることはなく、目をそらし、後でしっぺ返しを食らう、と。まぁそんな感じ。
ところでこのストーリーだと未来は完全に変わって歴史そのものが変わっていくのでしょうね、この世界は。
ネタバレしてしまうと、現在である過去を守るために未来を滅ぼしてしまうわけですから。
ああパラレルパラレル。
大筋の話をそれてみますが、主人公とヒロイン。
出会いはともかくとして、「君たち一目ぼれっすか?」
出会ってちょっと喋って、すぐ一夜を共にするなんてヨーロピアンな行動はシェイクスピアの時代から変わってないのでしょうか。
お互い好みの美形だったんだね。やっぱり人間見た目が勝負だと痛感します。
だってこの二人、「ちょっと喋って」の会話は状況把握のための会話だけですよ?お互いの心情やら性格やらは詳しく知りようも無い。それなのに状況把握の会話の締めが「そして恋におちる」。
・・・すみません。理解できません。
そういえばどこかの感想サイトでも書いていましたが、この作品の主人公は昨今の映画などでよく見る超人的なヒーローではありません。
最初から最後までただの人間でした。
超人的な力や能力を持つでもなく、知恵に優れたわけでもない。
「我々はもう、戦いの仕方も忘れてしまった」と大臣?が言っているような平和に慣れきった世界としては彼は英雄にふさわしい行動力を持っていたのかもしれませんが。
細かいことを言ってしまえば、演出とはいえ、金属性らしき床を底の固い靴を履いたままで駆け上がって敵に感ずかれないはずがないのに、堂々とやってのけるところが配慮に欠けている。

蛇足ですが、この作品、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の平壌のスタジオで作られたそうです。
・・・よく作れたな。こんな反共産的な作品。

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「じゃじゃ馬ならし」「楊貴妃」「コードギアス」

皆様、GWはいかがお過ごしでしたでしょうか?
私は家でのんびりとDVD三昧の日々でした。
例によって例のごとく近所のTSUTAYAで借りてきた旧作を。
今回はエリザベス・テイラー主演の「じゃじゃ馬ならし」と「楊貴妃」の1,2巻。ついでにあちこちで見かけるので「コードギアス」も1本。
クラッシックに史劇ドラマにアニメと見事にジャンルがばらばらですが、まぁいつものことです。

まずは「じゃじゃ馬ならし(The Taming of the Shrew)」。
シェイクスピア原作、1967年フランコ・ゼフィレッリ監督。
エリザベス・テイラーとリチャード・バートンが主演という豪華なキャスティングに、それに勝るとも劣らない衣装と背景。
あの袖のふくらみ具合といったらすごいものがあります。
じゃじゃ馬娘のカタリーナの暴れっぷりを演じるエリザベス・テイラーはすさまじいです。この演技がまた合っているんですよ。
ですがさすが彼女はやはり女王様です。
結婚式の花嫁衣裳に改めた彼女の美しさと存在感、そしてあたりを睥睨するかのような威厳っぷりはヨーロッパ版のクレオパトラでした。
片田舎の城主の妻なんかに納まりきれるはずがない。
この映画、でも面白かったのは結婚式が終わるまででしたね。
その後がいただけません。
女王さまに従順で貞淑な妻は似合いません。最後の「妻女としての美徳と心得」みたいなものを演説するシーンの、夫への挑みかかるような目。あれこそが彼女です。
ついでに夫役のリチャード・バートンの役どころも、途中までは金めあてで、お金持ちのカタリーナを「金さえもっていれば、性格、容姿などはどうでもいい」と、機転を利かせたセリフと強引な態度がとっても楽しかったのですが、結婚してから妻を従順な女へと調教(もうこう書いてもいいでしょう。なんと言ってもタイトルが「じゃじゃ馬ならし」なのですから)するための態度が酷い。
しかしこの調教方法は原作にもあるから原作どおりといえば原作どおり。
ただ、脚本が悪いのか演出が悪いのか、演技が悪いのか、どうもただの粗暴で無教養な男にしか見えない上に、ところどころに見え隠れする、どうにも厳格に妻を調教する強い男になりきれないそぶりや表情が話にのめりこむのを妨げます。
特にラストとか。
あれでは従順を装って、男を良い様に飼いならしているカカア殿下と、一見亭主関白のくせに、まるでお釈迦様の手のひらの上でいい気になっている孫悟空の関係です。
ついでにこの二人の結婚のきっかけとなった、妹ビアンカやその結婚相手となる男ルーセンチオはすっかり影が薄くなっていました。
あ、ビアンカって最初見た時思ったのですが、多分一番したたかで計算高いある意味女らしい女だと思いますよ。
相手によって態度を一切変えない姉のカタリーナの方が純粋でしょう。
そこがまたお互い嫌いだったんでしょうが。

楊貴妃
以前ブログでご紹介した「楊貴妃」とはまた違う作品です。
やはり製作は香港なのですが、2000年の作品。監督は梁宏發(カント・レオン) 。主演は黄祖兒(らしい)。
2000年に香港でTV放映されたそうですが・・・これを?深夜枠ですか?ひょっとして。
パッケージの裏の紹介を見て、「あー、日本にある香港ドラマとかって必ずHシーンあるよね(-_-)」とは思いましたが・・・
濡れ場シーンが長すぎ。
おまけに多い。
日本なら当然暗転になるシーンでアングルを変えて押し倒した(あんたさっき別方向に向けて押し倒してたじゃん)ところから本番が開始。
「もうそろそろ終わるだろう」と思ってもまだ続く。いい加減飽きて早送り。「・・・まだ終わらない」一体何分間濡れ場にとっているのでしょうか。早送りする時間すら結構長かったのですが。
半額クーポン使用だし、GWだからたっぷり時間もある、でもお試しだし・・・と2本しか借りなかったのですが、ほとんど義務感のみで見ました。
もう続きは借りません。
長い上に1本のDVDに2,3回はある濡れ場シーンを早送りで見ていると、「あ、このシーン使いまわし」とか、「この体位はまだ出てなかったな」とか妙に冷静に分析してしまうのは現実逃避なのでしょうか。
まぁエッチぃシーンに対しての不満はこの程度でやめておきます。

前回紹介した「楊貴妃」が良い人タイプの解釈なら、こちらは悪女タイプ。どちらかというと根本的な部分ではこちらの方が恐らく史実に忠実ではあります。
ちゃんと楊玉環は息子の妻だったし。
玄宗皇帝の祖母にあたる則天武后の役の人が美人さんでした。
さて、楊貴妃役の人ですが・・・
初登場シーンに白く煙るフィルターがかかっているのを見て思ったことは「幻想的に美しく見せようという効果もあるだろうが、これは多分に肌の粗を隠すための効果だろう」でした。
それからも顔の肌理がわかるほどのアップになると白のフィルターがかかり、ほぼ確信を持ってしまったのですが。
梅妃がきつめの美人さんなのですが、梅の花の花鈿(花子)を額に描いているのがわかりやすいです。
彼女には近寄ってもフィルターがかかりません(笑)回想シーンは別として。
衣装や美術が目的で見たのですが、あまりバリエーションは楽しめませんね。
舞姫たちの髪型をもっと詳しく見てみたかったです。ちなみに脇役は全員おんなじ髪型とおんなじ衣装です。
官服の官吏のみなさまはともかくとして、後宮で栄華を極めているはずの妃もほぼ着たきりすずめ&同じ髪型。
官女or侍女にいたっては全員似合うが似合うまいが同じ髪形に同じ衣装。お仕着せとはいえ、あの衣装はちときんきらしすぎのような気もしますが、彼女たちだって少しは髪型ぐらい変えていたでしょうに。
まぁ、ドラマ製作の経費削減&わかりやすさを目指したのでしょう(ということに)

「コードギアス」
アニメです。
エンディング曲が印象深いですが、とにかく歌いにくそうな歌でした。
絵は綺麗です。
話はまだ始まったばかりなのでなんとも。
ただ一つ強烈に思ったこと
「1本1話かよ!?」
・・・半額で良かった。
これならネットで1話ずつ見ても同じことかも。
でもとりあえず、これはまだ続きを借りようとは思いました。

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「カストラート」

昨日はアンジャッシュのコントのDVDと「カストラート」のビデオを見ました。
(ジャンルが大違い)

「カストラート」(伊Farinelli Il Castrato,英Farinelli)は実在したバロック時代のカストラート(去勢)歌手、ファリネッリことカルロ・ブロスキの伝記映画。イタリア、ベルギー、フランスの合作。1994年、ジェラール・コルビオ監督作品。

なにしろ現在では人道的理由からカストラート自体が存在しないので、この映画では歌の部分を高音域はソプラノ歌手ヴァ・マラス・ゴドレフスカ、低音域はカウンターテナーのデレク・リー・レイギンがを担当し、その2パート分の録音を音声変換し、男性の超高音域が歌われているように映像と合成されているらしい。
(ちなみに、このとき音声変換に使われたIRCAMのコンピュータは「Farinelli」と映画と同じ名前を付けられたそうです)

なにしろカルロ・ブロスキ、音域が3オクターブ半もあったという奇跡のような存在。
音域のみならず、その技術も素晴らしいものだったそうで。
実際にその歌声を聞いて失神する上流階級のご婦人方も少なくなかったという記録の通り、映画でも失神するご婦人がしっかりとでていらっしゃいます。

カストラートについての説明はあちこちのサイトでたくさん見つけられるので、こちらではあれこれ書きません。

正直ストーリーは兄が痛々しくて、ファリネッリも歪められた存在ゆえの悲哀があり、天から与えられたそのままの男性・女性では出せない奇跡の歌声に、打ちのめされるヘンデルと、あまり気持ちの良いものではありません。ほぼ悲劇です。その人々の苦悩が作品に厚みと奥行きを持たせているともいいますが。
しかし、歌は素晴らしいです!
まぁ最初は高音部がいくらコンピュータで合成したとはいえ、「これは女性のソプラノの歌声まんまではないのか?」と思ってしまいましたが、見続けているうちにそんなささいなことは気にならなくなりました。
音楽家、芸術家として幼い頃父に誓った「兄が作曲して、弟が歌う」ということすら切り捨てて、兄の楽曲に見切りを付け、敵であるヘンデルの楽曲の美しさ、素晴らしさに魅せられ、彼の作曲した歌を歌う。
 最初はブーイングの嵐だったオペラの客席は、ファリネッリの歌うヘンデルの楽曲に魂をゆすぶられ、最後には大成功を収める。
 この、最後に歌われたヘンデル作曲の「私を泣かせてください」のアリア。
 名前は知らないものの、有名な楽曲なので、皆さんも1度は耳にしたことがあるはず。
 このアリアに心臓がふるえ、涙がでそうになりました。
 女性のソプラノではだせない、男性のカウンターテナーにもたどり着けない、人為的に歪められた存在のみにしか出せない奇跡の歌声。
 この歌を聴くためだけに見ても価値のある作品だと思います。

記録に残っている上での歴史上最後の実在するカストラートはアレッサンドロ・モレスキ(Alessandro Moreschi、1858年11月11日‐1922年4月21日)だそうですが、彼の歌声は録音されたものが残っているそうです。
 その残っているものの中で可能なものが「The Last Castrato」というCDになっているそうですが、録音時、彼はすでに40代半ばで歌手としてのピークは過ぎ、音域の面からは最高音が20歳代半ばのE"'から、引退時の50歳代半ばにはG"へと衰えてしまったということ、さらに当時の録音技術面で雑音やトーンに問題があり、音質は悪いらしい。
 ですが、ぜひ一聴してみたいものができました。

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Alice by ヤン・シュヴァンクマイエル

昨日は近所のTSUTAYAで旧作半額サービス(ほぼ毎週火曜日)。
妹もいないことだし、普段気になってはいたものの、借りたことのないようなものを借りようと思って、マイナーなものばかり借りてきてみました。

昨夜早速見たのがこちら。
チェコのアニメーション作家、ヤン・シュヴァンクマイエル(Jan Švankmajer)監督による1987年の作品、「ALICE(原題『アリスの何か(Neco z Alenky)』)」。
なんでもアヌシー映画祭最優秀長編アニメーション映画賞を受賞しているとか。

DVDのカバーからしてディズニーにはありえない、西洋の童話からかもし出されるダークさがありありと出ております。
そう、ジョン・テニエルの挿絵のような世界。
実写と人形アニメーションによる作品ですが、実写で出てくるのは主人公のアリスと一番最初に1シーンだけでてくるお姉さんのみ。
しかもお姉さんは顔がでてこないので、顔もすべてでるのはアリスだけになります。

とりあえず、シュールでダークでブラックです。
西洋童話の薄暗い部分が前面にでております。
まず、アリスが全体を通して無表情。
キラキラと木漏れ日に輝く小川ですらホラー映画のような印象。
全体的に薄暗く、薄汚れ、寂れた、そしていかがわしい雰囲気が漂っています。
乱雑なヨーロッパの昔の(アリス原作の時代の)子供部屋。
おもちゃすら気持ち悪い。
おもちゃ以外のものも、単なる日常の雑貨ですら気持ち悪い。
時計を持った白兎さんは部屋の隅にある剥製が動き出し、台に打ち付けられていた釘を自ら引き抜き、動いたはずみで裂けた胸(おが屑がぼろぼろ零れ落ちている)に時計を仕舞う。
ついでにおが屑はこの兎さんにとって血液であり、食料でもあります。
食は血となり肉となる。そのままの光景がいまここに。
そして剥製を飾っているガラスケースを叩き割り、「遅れた!」と走り去る兎を追いかけ、アリスは穴には落ちず、引き出しを通って別世界へ。

とにかく、小物も世界も気持ち悪いように気持ち悪いように作られています。
画鋲のジャム。「私をお飲み」とはかかれていないのに体のサイズを変えるためにアリスが飲むのは黒インク(インク壷につけた指がインクで黒く染まる)。骸骨に義眼がつけられた登場人物。等身大のトランプ。人形のままの三月兎といかれ帽子屋は「首をおはね!」で切られた首を付け替える。そういえばチェシャ猫はでてきませんでしたね。
まぁとりあえず一番最初に気持ち悪いのは白兎さんなのですが。

舞台となるのはすべて少女アリスの生活範囲内なのでしょう。
いつもの遊び場。いつもの家。
子供にとってはどこでも冒険の場になるのだな、と遠い記憶が呼び覚まされつつも、夢の中という舞台にいつもの場所がコピーされることによって、まったくの別世界のように少女の目に映っていく。

ディズニーのアリスが童話の楽しげな面だけを前面に押し出し、それをさらにエンターテイメントとして作り上げているならば、こちらは童話の暗黒面をそのまま悪夢の再現のように作り上げられています。
ラストでは子供特有の無邪気なまでの残酷さが。

はっきり言います。
これ、子供が見るものじゃありません。
シュヴァンクマイエルの独特のシュールレアリズムの世界が好きな人でなければ、気持ちが悪く、後味の悪い作品でしょう。
印象深い作品でした。

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ハッピー・フィート

ハッピー・フィート、ちょっと時間がたってしまいましたが、一応感想を。
かわいかったです。
でもなんであんなにすぐに成長しちゃうんでしょう(TT)
しかもその成長の仕方が中途半端。
なんで1匹だけ成長不良のまま止まっているんでしょう。
見分けがつかないからですか?
それにしても「ムーラン・ルージュ」でも歌ってましたが、ニコール・キッドマン、歌上手いですねー!!
ヒュー・ジャックマンとのデュエット最高でした。
ロビン・ウィリアムズも歌上手い!!
歌が上手な人はそれだけで私の中でランクが跳ね上がります(笑)
マンブルの声、イライジャ・ウッドだったんですねー。フロドさんですか。

ストーリーは・・・イマイチ?
赤ちゃんペンギンのダンスがかわいらしくて、それ見たさに行った映画だったので、さっさと成長してしまった時点でがっかりしたのですが。
環境問題にからめて訴えてきているのはわかりますが、それにしては南極は見事に氷に覆われ、ペンギンも餓えて餓死するものもなく、痩せてガリガリになったものもない。
現実はもっと氷が溶け、地表があらわになっているはずですが。
それに、踊るペンギンということで水族館で話題になったなら、なんでこのペンギンだけ踊るのかとか、いろいろ研究されたり、その種族全てが踊るペンギンだと発見されたのなら、乱獲されそうですが。
妙に現実問題を絡めるものだから、見ているこっちはさらに現実的な面から見てしまい、後半部分は冷めてしまいましたね。
でもまあ、タップと歌は良かったです。
歌の為にサントラは欲しいかもです。
でもDVD買うほどじゃないなぁ。

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Dream Girls

Dream Girls、見てきました!!
もう、すっごく良かったです。
いや、細部はいただけないところもなきにしもあらずですが、あれはもうぜひ!映画館で見るべきでしょう!!
仕事終わったのがぎりぎりで超ダッシュで映画館まで走ったのですが、余裕を見てドルビー・デジタル対応じゃない映画館に行かなくて良かったです。あれは音楽を聴くための映画ですから!
なんと言ってもジェニファー・ハドソンの歌に圧倒されます。
彼女は助演じゃなく、主役でしょう。
特に「AND I AM TELLING YOU I'M NOT GOING 」は「一体何分歌い続けるんだ!?」と思ったほど。
公式サイトで見たのですが、4オクターブもの音域を持っているのですね。素晴らしい。
歌のパワーはすごいですが、歌の内容は重すぎて・・・
彼女の「One Night Only」は泣きました。
でも歌いやすく、見栄えがいいのはやはりディスコ版のビヨンセの方でしょう。
未だに頭の中で鳴ってます。
ビヨンセは歌も演技も良かったと思います。
目の保養。
アイメイクが素晴らしい。
彼女の歌に関してはジェイミー・フォックスのセリフが痛烈でしたが、そういう風に歌って、そういう風に演技していたのでしょう。
来日していましたが、コンサートではパワー全開の彼女の歌が聴けたのではないでしょうか?
エディ・マーフィーや他の役者さんもすごく素敵でした。
ラストがほんのちょっと満足のいくものではなかったのですが、やはりこれはDVD買いますね。
サントラCDも良いけれど、この作品はぜひ映像付で鑑賞したい。
惜しむらくはDVDでは映画館のあの迫力は味わえなくなるということです。

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日本以外全部沈没

先日、TSUTAYAの旧作・準新作半額キャンペーンがあったので、早速借りてきました。
そのうちの一本が「日本以外全部沈没」。
ええ、「日本沈没」ではありません。そのパロディの方です。
たしかめざましテレビでちらっと紹介されているのを見て、本家よりもこっちが見たくてたまらなかったのですよ。
あ、ちなみにレンタルランキングでは「日本沈没」より「日本以外全部沈没」の方が一つだけ上位でした(笑)

以下、ネタバレです。

感想ですが、ところどころのネタがブラックな笑いを誘います。
アメリカ大統領が自国が沈みつつあるのに自分はちゃっかりエアフォース・ワンで逃亡しつつ、「私はアメリカを愛しています」と堂々とのたまうところなんて、「ああ、やりそうやりそう」って思ったり。
シュワちゃんの「目玉目玉」は笑えました。特別出演の原作者には5円と言われてしまっていましたが。
最初外国人をちやほやしつつも、自国の優位を確信してくると次第に天狗になっていく日本人の姿、反対に日本人を馬鹿にしまくっていた外国人の落ちぶれていくさまに人間の本性を浮き彫りにされ、見たくない面を見せられるような。
過去の栄光にしがみ付いている俳優とか、それを横目に現実にたくましく生きる為にプライドを捨てる女優とかいて、男女の違いを見せられたりもして。
まぁとりあえず映画自体はよくてB級です。
チープです。
ただ、すごく期待して見た分、変な方向で期待はずれ(もっとはちゃめちゃなギャグ展開を想像していただけに)だったというがっかり感がありました。
何も期待せず、ブラックユーモアB級作品と割り切って見れば楽しめると思います。
前半は確かに笑えましたし。
後半はいまいち好みのエピソードが無かったのですが。(特に外国人の奥さん)
しかしこれ、日本人以外の人が見たら激怒しそうなネタがふんだんに盛り込まれています。
日本人的には米国にほぼ属国扱いされ、絶対に強く出れない現実を踏まえての、優位な立場にたった日本首相の態度の激変ぶりにニヤリと笑えたりしたのですが。
中国と韓国のトップが安泉首相(笑)の太鼓もち状態になってたり。
他にもさまざまな国際問題とかね。
しかしパロディですから。
現実にこんなことが起こったら食料自給率が主食用の米とみかん以外100%に満たない(平成17年度データ参照)日本で、今の4倍の人口を支えるなんて到底無理です。
第一食料だけでなく、そのほかの資源も輸入できなくなるわけですから、電力が日本全国をカバーすることもできなくなるし、車だって走れなくなるはず。
それなのに映画ではちゃんと電気はふんだんに使われ明るいし、車だって走ってます。
プラスチックの原料なんて日本にはないから、100円ショップも存在を消すでしょうし、スーパーやコンビニでビニール袋やプラスチックのトレーに入ったお惣菜だって無くなるでしょう。
大豆が輸入できなくなって豆腐が恐ろしく高くなったり、うまい棒が10万円になってたりして、食料品の価格高騰は取り上げられていましたが。
「もっと人類みんな仲良くやっていこうよ」という意味か、絵本の「てぶくろ」がでてきていましたが、あれ、結局は手袋の落とし主のおじいさんが帰ってきて動物たちが仲良く家にしていた手袋を取り返されちゃうっていうラストなんですよね。
それがそのまま暗示になっているのか、最後に残った日本も結局は地球に住処(日本列島)を奪われて「そして誰もいなくなった」で終わるわけですが。

ところどころは笑えるけれど、全体的にはやっぱりB級というのが感想ですね。
妹の好みには合わなかったようです。
とりあえず最後まで眠らずに見れてはいましたが。

まぁ、ずっと借りたいと思っていたものが見れてとりあえずは満足です。
本家の「日本沈没」は見ないでしょう。

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香港時代劇

学生時代、オーストラリアで香港人の方とお部屋をシェアしていました。
華僑文化というものは世界に広がっていて、その中でもここの地域は中国・香港系、こちらは台湾系といった風に別れていました。
まぁそんな住み分けはともかく。
現地のドラマやテレビ番組、映画などをレンタルしてくれるビデオショップがあるわけですよ。
ご他聞にもれず海賊版なのですが。
なぜか日本の番組までレンタルされていましたが。
で、同居人さんが借りてきてはリビングで見るので、私も一緒に見てました。
中国語はからっきしですが、漢字オンリーの字幕なのでなんとなく意味はつかめるし、わからなければ後で聞けばいいし。

いやぁ、面白かったです。
もともと中華な風俗大好きですし。
現代ものは興味なかったので、専ら時代劇物ばかり一緒に見てました。
未だにタイトルもしっかり覚えているお気に入りは

・金装四大才子
・洛神
・無頭東宮
・楊貴妃
・本草薬王
・我的野蛮[女乃][女乃]

「西遊記」もありましたが、日本でこの間月9でやってたのより10倍くらい良かったです。
さすがは本場。

「洛神」の主演の蔡少芬(エイダ・チョイ)は「なんて綺麗な人なんだろう」と感動しました。
思いっきり好みの顔だったのですよ!!(あの衣装と髪型が!!)
2番目のお気に入りの作品。
ストーリーは悲劇です。
中国魏朝の初代皇帝曹丕の妻、甄氏(しんし)のお話。

「楊貴妃」で主演を演じていた向海嵐(アンヌ・ヒョン)は「無頭東宮」にも「金装四大才子」にもでてました。他のどのドラマでもとりあえず美人役。確かに目がぱっちりとした美人さんではあるのですが、顎がちとでているのが荒川静香さんのようでちと顔は好みじゃ・・・。でも、しっとりと雰囲気のある正統派美人の役を演じられる女優さんです。
ストーリーはあまり史実に忠実でない部分もありますが、素直に楽しめます。

「金装四大才子」は実話が元になっているとか?実在する歴史上の人物がでてきます。
コメディです。面白かったです。
祝枝山の妹で、後に周文賓と結婚する人物を演じていた女優さん、お名前は覚えていませんが、チャーミングな方で、別のドラマで女神?を演じていて、そのラストで人間に生まれ変わって楊玉環(楊貴妃)になっていたりしました。

「本草薬王」も実在の人物がモデルの作品。
医学書「本草綱目」を編纂したすばらしいお医者様のお話です。
でも、お仕事はすばらしくとも、男としてはかなりへたれです。
奥さんが一途でかわいいです。
なんだかんだあっても最後はみんな幸せになれるハッピーエンド。

「無頭東宮」。
美人で気立ても良くて気も利いているお嬢さんが皇帝に見初められて結婚。
それを嫉んだ幼馴染は根性悪で顔に醜い痣のあるひがみ根性の醜女。
なんと魔法使いに頼んで顔を取替え、自分が皇帝の妻として宮廷に入ってしまいます。
美人さんの方もがんばって皇帝に事情を打ち明け、自分もちゃんと宮殿に行くのですが・・・女の争いは恐ろしいです。
これもハッピーエンド。

「我的野蛮[女乃][女乃]」
日本語的に言うならば、「私の野蛮な姑」。
嫁姑問題のコメディ。
途中で帰国したため、最後まで見れませんでしたが、一番のお気に入り。
へたれに見せかけた旦那さまがカッコイイです。
ラブラブな夫婦のやりとりが楽しい。
中国の刺繍技術の素晴らしさに圧倒されます。
・・・放送終わったら録画して送ってあげると言ってくれた同居人さん、未だに送ってくれません(TT)

やはり時代劇、同じ系列のドラマだけあって、同時代の作品だと衣装とか使いまわされてます(笑)

どうやらスカパーで香港のドラマが見れるようですが、これらは全て放送終了してしまっていて今加入しても見れません。
日本のレンタル屋さんは今韓国ドラマはたくさんあっても香港ドラマなんてろくに入荷してくれてないし。
なんとかしてもう一度見たいものです。

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ファンタスティポ

毎週恒例の半額クーポンを使ってDVDレンタル。
今回は「ファンタスティポ」を借りてきてみました。
感想。

・・・・・・わけわかんない。

お金を払ってわざわざ借りたものを見ている途中で寝てしまったのはこれがはじめてです。
妹の方が先に見ていたのですが、その感想も「わけわかんない」で、どうしても途中で寝入ってしまうところまで一緒でした。

以前「デビルマン」であまりの駄作ぶりに最悪の一本(CGシーンは好きでした)だと思いましたが、私的には「ファンタスティポ」は話がまったくわけわからないことで好みに合わない映画ですね。

それでも私が見逃した(寝入ってみてない)シーンがあったり、私とは違った意見もあろうとネットで感想を探してみてみました。(良いとこ探し)
ジャニーズファンの方の感想は見てませんが。
彼ら目当てで見たわけではないので。

主題は「自分探し」と「家族愛」。
これは私も理解できます。
見方によってはとても深い映画らしいです。

結局さらっと検索したところではジャニーズファン以外で感想を書いている方をあまり見つけられなかったので、たくさんの感想は読めなかったのですが、好みの分かれる映画だということは確からしいですね。

あまりの好みの合わなさに特典も見ずに返却してしまったのですが、どうやら特典の方が良かったらしいです。
・・・ちょっと惜しいことをしました。

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さくらん 追記

先日「さくらん」の感想を書きましたが、少し追記を。

あちこちの感想サイトでも見られると思いますが、この作品、ストーリーを見るものではあまりないです。
これから見られる方はまず原作を読むことをお勧めします。
でないと前半部分がほぼコミックのダイジェスト版のようでところどころ話が飛んでいたりそこへ至るまでの心情が抜けていたりするので。
原作を読んでから、そしてこういう世界観や風俗(花魁の衣装や髪型、江戸時代、江戸文化、着物)が大好きな人なら十分堪能できると思います。

とある感想サイトでは「あれは椎名林檎のミュージックプロモだと思え」とありましたが。
そういう楽しみ方もできるかな?

前回も書きましたがストーリー的にはEDは最初の時点で見当が付きます。
それでも私は楽しめました。

週末、私は椎名林檎×斉藤ネコ「平成風俗」、
妹は「さくらん ~花魁音楽画巻~」を購入いたしました。

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今更デビルマン

貧血気味な上に常に寝不足でくらくらしている今日この頃。
某有名全国展開のレンタル屋さんで旧作半額サービスのクーポンがメールでよく届きます。
半額と思えば「今ならいつも借りなかったようなものも借りることが惜しくない」と、特に見たいものもないというのに「何か借りなくては」という思いにとりつかれ、ふと目についたものを借りてみます。

大体が公開中の映画の宣伝などを目にしては「これならレンタルになってから見よう」。
レンタルになったら「1週間レンタルになったら借りよう」。
そして1週間レンタルになったころにはすっかり忘れているという状況なのですが。

で、今回ふと目に付いたものは「デビルマン」。
そういえば見てなかったし、冨永愛のシレーヌは見てみたいと思ってレンタル。

感想。

がっかりだ

なんというか、見ている端から力も気力も吸い取られてしまう感じ。
つっこまずにいられる場面がどこにも無い。
っていうか、シレーヌの出番あれだけ?
衣装変でしょ。
CGの戦闘シーンはそれなりに良かったと思いますよ。
デビルマンvsサタンのシーンのことですが。

しかし致命的なことは主役の演技が一番下手。
感情表現は声の大小高低のみで処理している感じで、すべてが棒読み。
冨永愛の演技がアレなのは別に良いです。
本来俳優さんではないので。
棒読みだろうが表情動いてなかろうが。
だがしかし。
ご都合主義なシーンというのもおこがましい展開。
セリフに一貫性がなく、その場その場で「前言ってたことと違うだろう」とか、いきなりなセリフだとか。
主役格の演技がことごとく棒読みやひどいものな上に、脇役もだめだめ。
ナレーションやテレビの解説でようやく場面展開で端折られている過程を説明。
・・・漫画の投稿でも「ナレーションやモノローグですべてを説明するのはやめましょう」と言われる展開が最初から最後まで貫かれています。

とにかく怒りを覚えることすらできぬほど、脱力感が。
感想を書くのに思い出しているこの瞬間も気力と体力が流れ出てしまう程に。

とりあえず腐女子的にはあのアキラとリョウはBLにしか見えませんでした。

映画館でわざわざ見て、お金を払っているにもかかわらず、あまりのつまらなさに「もう出ようかな」と思ったのは「ギャング・オブ・ニューヨーク」ですが、あれはまだ怒りがわくだけマシでした。

あまりの失望感にデビルマンの感想を書いているサイトなどを検索してみたのですが・・・

こんなにも「駄作」として有名な作品だったのですね。
・・・しまった。調査してから判断するのでした。
そして主役格の二人は双子だったのですか。
まったく似てなかったように見えるのですが、気のせいですか。
髪の色のせいですか。
そしてやはり801要素を狙った部分もあったのですね。

原作は結構世界観とか好みに合いそうなのに・・・

これじゃファンでなくても「金返せ」と言いたいです。
返せ私の185円と仕事に疲れてでも見た時間。

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さくらん

「さくらん」見てきました!
原作はずっと以前に読んでいたので、完結してないのにどういう風に終わらせるのかと思っていたら、ああいうまとめ方にしたのですね。
まぁ、話の展開は原作に無かった部分は読みどおりでしたが。
それにしてもヴィジュアルも音楽も超絶好みです!!
大好きだ!日本!!
花も背景も小物も役者さんも見せ方もすべてすべて美麗!!
演技も最高です。
女性が作った女性の映画だからああいうシーンもいやらしすぎない。
日本映画の陰影の美も楽しめました。
見終わった感想は「綺麗だった~・・・!」。
あとは細々と印象に残るシーン、表情、多々ありますが。

歌舞伎町の映画館に見に行ったのですが、木村佳乃さんと土屋アンナさんの衣装が1着ずつ飾られていました。
しかし映画だとゴージャスに見えるのに、実物って結構安物に見え・・・げふんげふん。

着物は粧ひの紫の着物が一番好きです。
藤と蝶なんて好みかけあわせという感じで最高。
土屋アンナの花魁道中の衣装もこれまたゴージャス。
着物と時代劇と花好きにはたまらない映画でした。

花といえば邦画にはほとんど必ずと言って良いほど桜が出てきますね。
私も大好きです、桜。
しかしこういうことで改めて、日本人の桜に対する思い入れというものはやはり特別なものがあるのだな、と再確認させられます。
「花よりもなお」の中の台詞が印象的でした。
「桜は来年も咲けると知っているからこそ潔く散れる」とかいうものです。
・・・深いですね。

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「マリー・アントワネット」

昨日はレイトショーで「マリー・アントワネット」を見てきました。
キルスティン・ダンストってああいう古典な衣装がとっても良くお似合いですね。
(逆に今風の服がイマイチに見える・・・)
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」でもぴったりだったし。

話的にはコラムやら評価等で捉え方というか、見方を事前にチェックしていたので、伝記物とか歴史物としては最初から見ないようにしていたので、衣装やら背景やらを楽しんできました。
でもやっぱり最後は今ひとつだったかな。
しかしあんなにお菓子食べ続けてよく太らないな・・・
コルセットで締め上げているからいっぺんにたくさん入らないのか?
あと、最初でやっていたヴェルサイユ(あえて「ヴ」で)の生活。
・・・超絶無駄が多い贅沢な暮らしですね。
現在なら真っ先に人員削減されそうだ。
朝食にしたってあんなに食べないだろう。
ああもったいない(と考える私は貧乏性)
衣装やらアクセサリーもひょっとして一度つけたものはあまり2回以上つける機会なんてなかったのかも?
女性のファッションチェックって厳しいですからね。
そういう背景の生活事情とかを今度調べてみたいです。
あ、そうだ。
髪の盛りがもっと派手派手しい方とか見たかったです。
何でも頭にちゃんと生きた鳥が入った鳥かごをのせた髪とか、高くしすぎて天井の燭台にあたって髪が燃えたご夫人もいたと言うほどけったいな髪型が流行した時代ですから。
髪といえばあの時代の白髪にしか見えない色のかつら、あれは髪粉のせいであんな白っぽい色にみえるそうですね。
髪粉は主に小麦粉だとか。
そりゃ真っ白に見えることでしょう。
しかしなんで粉をふりかけなければいけないのか・・・
ファッションもお化粧も時代が変われば理解不能なものになりますね。

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